師走とは?師走の読み方や旧暦についての思い出

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■師走とは?

師走の読み方は「しわす」旧暦の12月のことをこのように呼んでいました。

※旧暦のというのは昔の暦のことで、月の満ち欠けが基準でした。

現在の新暦は太陽が基準なので季節のズレが生じます。

 

どういうことかというと、旧暦のほかの月の呼び方と季節を見ればわかります。

1月が睦月(むつき)

2月が如月(きさらぎ)

3月が弥生(やよい)

4月が卯月(うづき)

5月が皐月(さつき)

6月が水無月(みなづき)

7月が文月(ふみづき)

8月が葉月(はづき)

9月が長月(ながつき)

10月が神無月(かんなづき)

11月が霜月(しもつき)

12月が師走(しわす)

このような感じになっております。

 

今回のテーマは師走ですので、もう少し詳しく師走について説明します。

「師走」と書いていますが、しわすは「師馳」の書き方や

「極月」と書いて(ごくづき、きわまりづき)といった言い方も

旧暦にはされていました。

(師馳とか漢字変換ででてきませんし、普通はしわすは師走でいいと思います)

また、異名もいくつかありなんと90個近くあります。

師走だけでですよ!(勿論他の旧暦も月ごとに本当にたくさんの異名があります)

 

■師走の由来と異名を少し紹介

90個近くの異名を持つ12月ですが、どんなものがあるのでしょうか。

・除  (しわす)

・十二月 (しわす)

・師走 (しわす)

・師馳 (しわす)

・師趨 (しわす)

まずは上記ですが、すべて読み方は『しわす』となっております。

十二月と書いて (しわす)と読むってどうなんでしょうね。

 

続いては

・寒冬 (かんとう)

・季冬 (きとう)

・苦寒 (くかん)

・厳月 (げんげつ)

・厳冬 (げんとう)

・極冬 (ごくとう)

・年満月 (としみつづき)

・果ての月 (はてのつき)

・氷月 (ひょうげつ)

・雪月 (ゆきづき)

上記は字面でなんとなく12月っぽいかなと思うものをピックアップしました。

寒そうなものが多いですね。

 

そして次は

・急景 (きゅうけい)

・嘉平 (かへい)

・嘉平月 (かへいげつ)

・乙子月・弟子月 (おとごづき)

・弟月 (おとづき・おとうづき・おととづき)

・大呂 (たいりょ・たいろ)

・雉雛 (ちこう)

今度は逆に見た目では12月とわからないものをピックアップしました。

どうでしょうか、12月の異名と言われてもピンときませんよね、難しいです。

 

このように異名といっても、納得できるものから首をかしげたくなるものまで様々です。

ちなみに私個人としては

臘月(ろうげつ)

これが一番お気に入りです。

 

私の好みはさておき、師走の由来は実は定かではありません

旧暦の中でも一番普段から使われており、異名も数多くありますが

肝心の由来は古くてよくわかっていません。

年末は師が忙しく、あちらこちら走り回っていることから師が走るで師走(しわす)

というのが有力なようですが、確かに漢字を見た限りではコレかなと思いますが、

残念ですが、有力な説止まりです。

 

■師走というか、旧暦についての思い出

ところで最初に旧暦を1月から12月まで書いていますが

私の場合、旧暦の一覧を見て思い出すことがあります。

それが何かというと「ドラえもん」です!

そう、ご存知ネコ型ロボットのあのドラえもんなんのですが

ここを訪れたどれだけの人に通じるのかわかりませんが

ドラえもんの台詞で、のび太に対して

「1月は睦月正月、2月が如月、3月が弥生云々」

といって説明していたのを覚えています。

昔の大山 のぶ代さんが声優だったころで、どんな話で

なぜドラえもんが旧暦について語りはじめたのか話の流れなど全く覚えていませんが

私が旧暦を初めて知ったのは、そのドラえもんの発言でした。

このドラえもんの話を覚えている人いますかね?

 

■まとめ

というわけで長々と書いてしまいましたが

師走とは旧暦12月の呼び方で、名前の由来ははっきりとはわからないというのが結論です。

そして異名は90個近くあり、私のお気に入りは臘月(ろうげつ)。

ついでに個人的には昔のドラえもんの思い出が蘇ったりもしてます。

 

最後に、12月といえばクリスマスや新年を迎える準備といい仕事といい

とても慌しい月ですが、せめて大晦日から年始にかけてはゆっくり過ごしたいですね。